ことばのオモシロ雑学!

知って楽しく、愉快で、役に立つ言葉の雑学。知ってるようで知らなかった話の宝をどんどんアップしていきます。

「さじを投げる」 って誰が投げたさじ?

「さじを投げる」について

書いてみました。

 

 

元は誰が投げた「さじ」?

 


受験生が問題集を解いて

いるときや、

 

はたまた、

 

新しい分野への新開発など、

今まで全くなかった事に

チャレンジしているとき、

 

 

難問題にぶち当たり、

どうにもこうにも

いかない場面に

 

遭遇すると頭を抱える

ことになります。

 


そして、さんざん考えても

全く出口が見えてこず、

全然わからない......

 

そうなった時、

とうとう

「さじを投げる」

 

ことになり、今回は、

無理だと見切りをつける

ことになります。

 

さじを投げたのはお医者さん?

 

この「さじを投げる」

という言葉、もともとは

日本の医療の世界で、

 

生まれた言葉であり、

医療現場のお医者さんが

使っていた言葉でした。

 

自分で薬を調合

 

機械や化学薬品など、

まだまだ全く存在

しなかった

 

その昔、

 

お医者さんたちは、

自分で調合した薬

 

を使って患者さんを

治療していました。

 

この時薬を調合する際、

その薬の分量を、

もちろん手作業で、

 

さじで測って

調合していたのです。

 

 

そして、ある時、重症な患者さん

が運び込まれてきたとき、

 

 

もう何をやっても

手の施(ほどこし)ようがなく、

助かる見込みが

 

 

ほとんどない時は、

薬をつかっても、

もうムダとなります。

 

 

薬を使っても治癒せず

助からないなら、

薬もムダで、わざわざ

 

薬の分量を、

「さじで測って」も

意味がありません。

 

 

お医者さんは、

「この患者さんにはもう薬を

調合することは必要ない.....」

 

 

残念ですが、「さじを投げる」

と言うことになったのです。

 

【まとめ】


元々は医療の現場で

使われていた言葉

だったのですが

 

お医者さんが、

この「さじを投げる」

という言葉を使う時、

 

自分が診た患者さんが

亡くなってしまうと

 

いうことは、とっても、

辛かったのかもしれません