『ごたくを並べる』について
ことばの根元!
『ごたくを並べる』
について書いてみました。
「 ごたくを並べる」
本来は神様のお告げだった?
ある事で都合が悪くなったとき、その相手がクドクドと言い訳したり、弁解したり、屁理屈を言ったりしている時は、「いちいちごたくを並べるな」と言いたくなる時がありますよね。
でもしかし、そんな時ってプチトラブルみたいな時であり、ましてやそんな時、そんな相手に尊敬の気持ちなんてあるわけないですよね?実は、そんな相手に向かって「ごたくを並べる」ということばを使うのは、ちょっと考えものなんです。ってこと知ってました?
実はこの「ごたくを並べる」の「ご た く」という言葉の語源をたどると、本来はむしろこういうプチトラブルっぽいような時は避けるべき 言葉なんです。
「ご た く」は、神様からのありがたい「お 告(つ)げ」である、「ご 託 宣(ご た く せ ん)」を省略した言葉にになります。
なんですが、ではなぜ?本来ありがたいはずの言葉である「御託宣(ごたくせん)」➡︎「ご た く」なのに、マイナスのイメージを連想させる意味の「ごたくを並べる」になってしまったのでしょうか?
マイナスイメージには訳があった
昔、神様からのありがたいとお告げは、神主さんなどの口を通して「ご 託 宣(ご た く せ ん)」、
として告げられていたのですが、その時ほとんどの神主さんから、まずはながながと前置きが始まり、
(ほぼ、お告げとは関係ないこただったらしい)
そのあまりの長さに、ありがたい「ご 託 宣(ご た く せ ん)」を頂きに来ていた人たちは
うんざりして、いやになり、ついにあるとき
「いちいちごたくをならべんでいいから、さっさとお告げをいわんかい!」
と言ったかどうかは定かではありませんが、
「ごたくを並べる」は、自分勝手に長々としゃべるさまという意味になっていったということです。
【まとめ】
元々はありがたいと神様からのお告げのことだった
「ご託宣(ごたくせん)」➡︎「ご た く」
いまとなっては、マイナスイメージの言葉になってしまい、神様もうんざりしてるかも
しれませんね。